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乳がん経験者がキルト作品
日本人女性の約20人に1人がかかるといわれる乳がん。「早期発見のため、1人でも多くの人に、検診を受けてもらいたい」という願いを込め、乳がんを患った経験を持つ板橋区の女性68人が、ハートマークのキルトを並べて大きなリボンを描いた作品を29日、作り上げた。デザインは、検診を呼びかけるピンクリボン運動にちなんだもの。10月1日、新宿区の都庁都民広場で開かれるイベント「ピンクリボンin東京2009」で展示される。(横溝崇)

 キルト作品を作ったのは、今、乳がんと闘っている人や、乳がんを克服した人たちで作る「いたばしオアシスの会」。昨年9月に発足し、闘病体験を分かち合う交流会を開いたり、乳がん防止のPR方法を話し合ったりしてきた。

 作品を作ることになったのはメンバーの一人、片寄里枝子さん(50)がキルトでバッグを作り、会に持ってきたことがきっかけ。今年7月、「会のみんなが協力し、乳がん予防をアピールできるキルト作品を作ろう」と決まった。都庁でのイベントに出品することを目標にした。

 昨年5月にキルト作りを学び始めた片寄さん以外、誰も経験がなく、ハート形のアップリケの縫いつけなどで苦労する場面もあったが、定例会以外に10回も集まるなどして、わずか1か月半で完成にこぎ着けた。

 できあがった作品は、ハート形のキルトなど68枚をあしらった縦約2メートル、横約1・4メートルの大作。最後の縫い合わせを終えたメンバーは拍手で喜び合い、記念写真を撮っていた。

 2年前の秋に乳がんと分かった片寄さんは、抗がん剤治療の副作用で吐き気やだるさがあったり、手術への不安でいっぱいになったりした時、キルトに向き合うと落ち着くことができたという。片寄さんは作品を前に、「協力して作り上げる楽しさをみんなで分かち合えた」と満足そうだった。

 キルトの裏側には、「希望を持って前進しよう」など、メンバーの思いがつづられている。「辛(つら)いときこそ笑顔」と書いた中垣雅美さん(39)は、「キルトを見た人は、乳がんで悩んでいる人がたくさんいることを知ってほしい」と語った。

 ピンクリボンin東京は、1日午後5時からで入場無料。トークショーやコンサートなどで乳がん検診の受診を呼びかける。問い合わせは都健康推進課((電)03・5320・4363)。

(2009年9月30日 読売新聞)

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