ビールで前立腺がん啓発活動、ピンクリボンの男性版目指す

ビールで前立腺がん啓発活動、ピンクリボンの男性版目指す

検診で前立腺がんを早期発見し克服した米国の男性が、ビールを使って検診の重要性を訴える啓発キャンペーン「前立腺パイント」を展開し、40代の男性に検診の受診を呼び掛けている。

ノースカロライナ州シャーロットに住むリック・ライクさんは、47歳の時に前立腺がんと診断された。当時健康に問題はなかったが、2008年に同僚がこのがんにかかったのを見て自分も検診を受けようと思い立ったという。

米国では50歳未満は前立腺がんのリスクが高いとはみなされず、医師もあまり積極的に検診を勧めなかった。ところが検診の結果、がんが見つかって切除手術を受けることになり、執刀医には、もし50歳になってから検診を受けていたら、余命2―3年と診断されていただろうと告げられたという。

米国人男性は6人に1人の割合で前立腺がんにかかり、今年の死者は2万7000人と見込まれている。ライクさんは、米国がん協会(ACS)などが前立腺がん検診の対象年齢を50代以降としているのは財政的な背景もあると推測。40代の男性にも検診を勧めるべきだと訴える。

こうした考えから、「前立腺パイント」のキャンペーンではビールフェスティバルにブースを出したりパブでイベントを開くなどの活動を展開。雑誌にも広告を出し、約3000万人にメッセージを届けることができたとライクさんは振り返る。

男性にとっての前立腺がんは、女性にとっての乳がんのようなものだとライクさんは言う。乳がん検診を呼びかける「ピンクリボン運動」で女性が乳がんについて公に語り合えるようになったのと同じように、男性もビールを飲みながら前立腺がんについて語り合える雰囲気ができればとの願いを込める。

手術から1年後に孫娘が生まれたというライクさんは、検診を受けたおかげで孫の成長した姿を見られるチャンスが大幅に高まったと目を細め、ほかの男性たちにも自分と同じチャンスをつかんで欲しいと話している。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


がん治療テーマに発表会 »
« アスベスト:自営男性石綿肺がん死、勤務工時の労災適用へ--国方針転換