がん入院治療費 即座に見積もり

がん入院治療費 即座に見積もり

飯塚病院、システム開発
 飯塚市芳雄町の飯塚病院(田中二郎院長)が、主ながんの大まかな入院治療費を算出するシステムを開発した。今月下旬から院内で利用を始め、ホームページでも公開する。医療従事者や患者に利用してもらう考えだ。(矢嶋友輝)

 この「がん治療費概算照会システム」を開発したのは、山本英彦副院長(呼吸器内科)のグループ。診察の際に治療方法を説明するが、その場で治療費までは提示できない。山本副院長は「がんの治療費はいくらになるのか」「高すぎて払えないのでは」という患者の声を聞き、情報提供の必要性を感じていた。2008年2月ごろから、同病院で働くシステムエンジニア(SE)の協力を得てシステム開発に取り組んだ。

 医師の診断を受けて、その結果を元にパソコン画面でがんの種類を選ぶ。胃がん、乳がん、大腸がんなど約10種類を網羅している。続いて「化学療法」「放射線療法」「手術」など治療法を選ぶ。最後に入退院日を入力して「概算」ボタンを押せば、治療費と患者負担額が表示される。

 例えば肺がんで、片側の肺をすべて摘出する「1側肺全摘」の手術で入院12日間と入力すると、入院治療費は135万4840円、患者負担(3割負担の場合)は40万6450円と表示された。輸血などが加われば治療費は増える。システムが提示するのは「最低限の費用の目安」だという。

 同病院は04年から、病気の種類や治療法によって入院治療費を定額にする「包括払い制度(DPC)」を導入している。厚生労働省が定めた指標に従って病気や治療法を点数化するため、システムを導入しやすかったという。山本副院長は「治療費を患者にわかりやすく説明できれば、費用面の不安は解消し、信頼関係も築ける」と期待している。

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