悪性腫瘍と闘う 久留米高2年樋口さん 念願のサックス手に笑顔 宗像ユリックスのステージ

悪性腫瘍と闘う 久留米高2年樋口さん 念願のサックス手に笑顔 宗像ユリックスのステージ

難病の子どもたちの夢をかなえる活動をしている国際ボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン」(MAWJ)福岡支部(福岡市)は2日、悪性腫瘍(しゅよう)「ユーイング肉腫」と闘っている久留米高校2年の樋口祐介さん(18)=久留米市六ツ門町=にバリトンサックスを贈った。この日、宗像市の宗像ユリックスのステージで贈呈式があり、その場で樋口さんが贈られた楽器を使い、プロの九州管楽合奏団とジャズを協演。「夢のような時間」と喜んだ。

 樋口さんは、中学2年だった2005年10月、右足に悪性腫瘍が見つかり、久留米大学病院に入院。07年3月に退院するまでの1年半に、2度の手術や抗がん剤治療を重ね、病魔と闘ってきた。現在も2カ月に1回、経過観察を続けている。

 バリトンサックスとの出会いは、退院から1年後に入学した久留米高校の吹奏楽部。入院中に三線(さんしん)を習い、今まで縁のなかった楽器の楽しさを知り、興味のあったジャズの「サックスを演奏したい」と入部。バリトンサックスの音色に魅せられ、「バリトンサックスがほしい」という夢を同支部の知人に伝えていた。

 この日の贈呈式は、宗像ユリックスで20日にコンサートを控えた同合奏団の協力で実現。式の前に、同合奏団の音楽監督を務め、米米CLUBのサクソホン奏者オリタ・ノボッタさん(47)が、樋口さんが控える楽屋を訪問。樋口さんのサックス演奏を聴いて「低音の響きをうまく出せている。何でも好きになれば自然とうまくなる。きっと良いプレーヤーになれる」と激励した。

 式後、樋口さんは37人の合奏団員とともに「A列車で行こう」を演奏。舞台上で「うれしくて何を言っていいか分からない。本当にありがとうございました」と何度も頭を下げた。

 樋口さんは「落ち込んだときも、サックスのおかげで毎日が楽しくなる。私にとってサックスはなくてはならないものです」と話している。

=2009/12/08付 西日本新聞朝刊=

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