がん化抑制に光 酵素の遺伝子切断仕組みを解明 京大研究チーム

がん化抑制に光 酵素の遺伝子切断仕組みを解明 京大研究チーム

免疫遺伝子を変化させる能力を持つ酵素「AID」が遺伝子を切断するメカニズムを、京都大学大学院医学研究科の本庶佑(ほんじょ・たすく)客員教授(分子生物学)らの研究チームが動物実験で突き止め、8日付(日本時間)の米科学誌「米国科学アカデミー紀要」(電子版)に掲載された。

 AIDは胃がんの際に発現し、遺伝子のDNAを切断する作用をする。この作用は、がん遺伝子の働きを増強する可能性もあり、切断の仕組みが分かったことで、がん化を抑制する医療実現につながりそうだ。

 研究チームは、AIDが多く発現するマウスの「Bリンパ球」を解析。Bリンパ球に発現したAIDが、生物の細胞内に無数にあるDNAのコピーを助ける酵素「トポイソメラーゼ1」を減少させていることがわかった。

 また、別のマウスの細胞で、AIDを使って、細胞内のトポイソメラーゼ1を減らす実験をすると、DNAの切断が活発に行われることを確認。この2つの実験により、AIDがトポイソメラーゼ1を減少させることでDNAの切断が行われることが判明した。

 研究チームは「人も同じ仕組みで切断が行われている可能性が高い」と分析。その上で「AIDがトポイソメラーゼ1を減少することを抑制できれば、がん化を抑えることが期待できる」としている

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