がんワクチン学べ

がんワクチン学べ

■久留米大講座に医師ら
 久留米大学医学部が中心となって研究を進めているがんペプチドワクチン療法を全国の医師らが学ぶ「がんワクチン開発人材育成講座」が7日、久留米市旭町の同大学で始まった=写真。

 同療法では、がん細胞の表面にある特有のペプチド(分子)を患者ごとに特定。ワクチンとして患者に投与すると、免疫細胞がこのペプチドを覚えて攻撃を始め、同じペプチドを持つがん細胞も集中的に攻撃させることができる。患者の免疫力を高めてがん細胞のみを攻撃するため、抗がん剤や放射線治療より副作用が少ないとされる。

 同大学では患者ごとに最適のワクチンを投与する「テーラーメード型」の治療法の確立を目指しており、今年4月に全国初の「がんワクチン外来」を設置した。

 講座には岡山大学や弘前大学などの医師や看護師、研究者約10人が参加。この日は開講式の後、さっそく久留米大学の教授らがワクチン療法について説明し、研究室を案内した。講座は11日までで、治療を見学する研修もある。同大学の先端癌(がん)治療研究センターの山田亮所長は「この機会を利用して知識をそれぞれの施設に持ち帰り、ワクチン療法の開発に生かしてもらいたい」と話した。

 同大学を中心に、県や久留米市、民間企業が共同でワクチン療法について研究する事業は今年7月、文部科学省の「知的クラスター創成事業」に採択され、年間約3億円の委託費が5年間支給されることになっていた。ただ、先月の行政刷新会議の事業仕分けでは「廃止」とされたことから、山田所長は「新薬を待ち望んでいる人に一日も早く薬が届くように研究している。ぜひとも事業を継続させてほしい」と話している。

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