染色体の異常な分離ががんを誘発、米クリニックが実験で立証

染色体の異常な分離ががんを誘発、米クリニックが実験で立証

【12月8日 AFP】「染色体異数性」と呼ばれる染色体異常が、がんを引き起こす可能性を指摘した米医学チームによる研究結果が、7日発売の医学誌「Cancer Cell」に発表された。

 人間が発症するがんについては、全て染色体数の異常が確認されている。このことから、医学界ではこれまで、がん発生について、細胞分裂時に起きた遺伝子の突然変異が異常な染色体分離を誘発し、これが腫瘍(しゅよう)の発達を招いているためと考えられてきた。

 これについて、米メイヨークリニック(Mayo Clinic)は、マウスを用いた実験で、不完全な有糸分裂(染色体の分裂)があると、染色体が不足した細胞では配置のずれや、誤った分離が発生し、腫瘍の抑制が困難になることを突き止めた。

 同クリニックは、「免疫系の働きの一環である腫瘍の抑制機能が細胞からなくなることは、パソコン内からウイルス対策ソフトが失われ、がんを呼び込んでいるようなもの」だと説明する。欠陥がある染色体が実際にがんを引き起こす可能性は、家系や遺伝的体質、がんの種類なども影響するという。

 今回の研究では、染色体異数性により大腸がんとリンパ系の組織のがんが誘発されたことが明らかになっている。(c)AFP

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