豆腐などの大豆食品、適量摂取は乳がん死亡リスクを低下も-研究

豆腐などの大豆食品、適量摂取は乳がん死亡リスクを低下も-研究

12月8日(ブルームバーグ):中国で実施された乳がん患者の調査で、豆腐や豆乳、未加工の大豆など大豆たんぱく質を多く含む食事を取った患者が死亡するリスクは相対的に低く、再発の可能性も少ないことが明らかになった。研究論文は医学誌ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)に8日、掲載される。

  上海の研究機関が保有する乳がん患者のデータを分析した同研究によれば、大豆たんぱく質を最も多く摂取した患者は、摂取量が最低水準の患者よりも死亡するリスクが29%低く、再発率も32%下回るという。こうした食品には、アジアの食卓では一般的な大豆や、豆腐や豆乳などの大豆加工食品が含まれる。

  研究論文の執筆責任者を務めた米バンダービルト大学医学部のシュ・シャオオー教授は4日付の電子メールで、「大豆食品の適量摂取は安全であり、良好な結果につながるということを、乳がんを患う女性に理解してもらえる」と説明した。研究者らは「骨密度や骨折、冠動脈心臓疾患など、大豆食品摂取による乳がん患者の健康への長期的な効果」を追跡調査しているという。

  大豆食品には、乳がんの発生と深くかかわるとみられる女性ホルモンのエストロゲンに類似したイソフラボンが豊富に含まれ、この大豆イソフラボンがエストロゲン受容体と結合して体内のエストロゲンの量を減らし、乳がんの成長を阻止する可能性があるとみられる。シュ教授は、最も一般的な乳がんはエストロゲン依存性の乳がんだという。

  研究者によれば、今回の結果によりエストロゲンの働きを抑える抗がん剤タモキシフェンの作用をイソフラボンが妨害するとした従来の懸念が後退した。シュ教授は、タモキシフェン服用の有無に関係なく、大豆食品の摂取は有益であることが分かったと説明している。

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 関根裕之 Hiroyuki Sekine hsekine@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae記事に関する記者への問い合わせ先:Nicole Ostrow in New York at nostrow1@bloomberg.net.

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