乳酸菌摂取で乳がん抑止効果 京大教授ら発表 米シンポで

乳酸菌摂取で乳がん抑止効果 京大教授ら発表 米シンポで

 【サンアントニオ=平沢裕子】10代のころから乳酸菌シロタ株を含む飲料を日常的に摂取している女性は乳がんリスクを減らせる可能性があるとする調査結果を、京都大学医学部附属病院の戸井雅和教授(乳腺外科)と東京大学大学院医学系研究科の大橋靖雄教授(生物統計学)がまとめ、11日(現地時間10日)、米テキサス州で開かれているサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表した。

 これまでの研究で大豆に含まれるイソフラボンという成分が乳がん発症抑制に効果があることがわかっているが、乳酸菌にも同様の効果があることを示したのは世界で初めて。

 平成19年10月から21年3月にかけ、40~55歳の女性で、乳がんの手術を受けてから1年以内の患者355人と、同じ地域に住む年齢の近い健康な710人の計1065人に、10代の時期や成人後の食生活、運動習慣などについて調査。その結果、乳酸菌飲料を週4日以上摂取していた女性は、3日以下に比べ、乳がんになるリスクが3割以上少なかった。

 また、大豆製品を「あまり食べない女性」では、乳酸菌飲料を週4日以上飲んでいる人は3日以下に比べ、乳がん発症のリスクは4割も減っていた。

 大橋教授は「乳酸菌が腸内細菌に働き、イソフラボンの代謝をよくすることが、乳がん抑制につながっているのではないか」と推測。戸井教授は「日本女性の乳がんは1970年代の3倍に増えており、子供のころからの食生活の重要性を認識してほしい」と話している。

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