“命の橋渡し”関心を 1~3月に養成講座

“命の橋渡し”関心を 1~3月に養成講座

白血病や再生不良性貧血などで、骨髄移植治療を必要としている患者は全国に約3千人いる。移植治療に欠かせないのが、骨髄の提供希望者(ドナー)と骨髄移植コーディネーター。コーディネーターは患者や医師、ドナーをつなぐ重要な役割を受け持つが、現在、県内で活動しているのは、1人しかいない。

 大分市の柴冨千鶴子さん(44)。骨髄移植コーディネーターになって4年目。きっかけは自身の大病だった。一命を取り留め、ふと手にした新聞にコーディネーター養成講座の記事があった。「健康のありがたみを実感し、何か恩返しをしたいと思っていたときだった」という。
 コーディネーターの仕事は一人一人のドナーに寄り添うことから始まる。骨髄移植推進財団(東京都)から連絡を受けてドナーと接触。骨髄を提供するまでの経過、採取の方法、安全性について説明し、本人だけでなく家族も含めて意思を確認。医師の問診、各種検査を経て最終決定に至る。
 県内で骨髄採取を行っている病院は2カ所。コーディネーターは患者、医師、ドナーと調整して骨髄の採取日を決める。
 ドナーが採取で入院中(3~4日)は心理的サポート。退院後も1週間ごとに電話で連絡し、健康面のフォローをする。1件におおむね1~2カ月かかるという。
 柴冨さんは年間10例ほどにかかわり、県外に出向くこともある。いつ財団から連絡があるか分からないため、プライベートの予定を入れにくい。仕事に携わる時間も不規則だが、「それ以上に、命にかかわっているという責任感、ドナーとの出会いや喜びがあり、やりがいも大きい。患者が早く治療を受けられるよう、多くの人に骨髄移植に関心を持ち、協力してほしい」と話している。
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 骨髄移植推進財団(東京都)は来年1月~3月にかけて、コーディネーターの養成講座を開く。締め切りは16日。問い合わせは同財団(TEL03・5280・2200)。

 <ポイント>骨髄バンクへの登録
 県内では大分市の赤十字血液センター、献血ルームOASIS21のほか、県内の各保健所で受け付けている。検査用血液(2ミリリットル)を採取するため事前予約が必要。登録者数は3030人(09年3月末現在)。

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