NPOの小児がん病院構想 大学生が支援のコンサート

NPOの小児がん病院構想 大学生が支援のコンサート

兵庫や大阪の小児がん患者の家族や専門医でつくるNPO法人「チャイルド・ケモ・ハウス」が、小児がん専用病院の設立を計画している。費用は寄付で賄い、再来年春の設立を目指すが、不況で寄付が思うように集まらない。苦境を知った甲南女子大(神戸市東灘区)の学生らが25日午後3時から、甲南女子学園芦原講堂でチャリティーコンサートを開く。(高田康夫)

 同法人メンバーの金川富子さん(52)=伊丹市=は2005年9月、長男淳一さん=当時(15)=を胸にできたがんの一種「横紋筋肉腫」で失った。

 発病はその約1年前。化学治療を続けた。淳一さんは検査中、呼吸困難に陥り、眠ったままの状態になった。1カ月後に目覚めたが、面会は1日1時間しか許されない。淳一さんは孤独な闘病でうつ状態になり「僕は金川淳一じゃありません。帰って」と家族を突き放したこともあった。

 淳一さんの死後、金川さんは「もっと寄り添うことができていれば」と悔やんだ。ふさぎ込んでいた時、同法人を知り、会合に参加し始めた。

 同法人が設立を目指す小児がん専用病院は、家族が泊まり込むことができ、子どもが安心して化学治療を受けられる。10億円を目標に寄付を集める。11年春に大阪府茨木市のニュータウンに建設する計画。しかし、昨秋の不況以降、企業の寄付が消えるなどし、寄付金累計は約3200万円にとどまる。

 このことを知った甲南女子大の学生らが、チャリティーコンサートを企画した。1000人の来場で100万円の寄付を目指す。3回生(21)らは「専門の病院は必要。成功させたい」と商店街などで協力を呼び掛けている。

 コンサートでは、イギリスを中心に活動するピアニストの近藤真理子さんとバイオリニストのバリント・セーケイさんが共演する。26日にも、同法人が茨木市内で同様のコンサートを開く。

 チケットは一般3000(学生1500)円。ペアは同5000(同2000)円。甲南女子大学対外協力センター社会貢献室TEL078・413・3811

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