がん患者の悩み癒やしたい 高山のサロン、カツラ貸し出しを来春再開

がん患者の悩み癒やしたい 高山のサロン、カツラ貸し出しを来春再開

悩みを抱えている人の癒やしの場として、高山市の市民グループが8月に同市丹生川町に開設したサロンが13日で今年の活動を終了する。寒さが厳しい高地にあるため冬場は休止し、来春に再開。さらに充実させようと早くも準備を進めている。

 「心地よい空間づくりに専念した1年だった」とサロンの開設、運営にあたったメンバーらは振り返る。この約4カ月の利用者は約70人。岐阜市や東京都からも訪れ、家族やペットなど大切な存在を亡くした人や癒やしを求めて来る人が多かったという。

 サロンは、命について考える「ひだまりの会」と引きこもり問題を考える「こもれびの会」が、民間非営利団体(NPO)地球人ネットワーク飛騨のログハウスの一角を借りて開設。双方のメンバーが週2回ずつ世話人として詰め、話を聞いたり自由に過ごしてもらうなどしてきた。

 来年の再開後には、抗がん剤投与で毛髪が抜け落ちたがん患者へのカツラの貸し出しを計画。治療を終えた人のカツラを回収し、洗髪などメンテナンスををして貸し出す。

 「毛髪が抜け落ちたショックで、人と会うのを苦痛に感じる患者は多い。そんな人たちに安価でカツラを貸し出したいと思った」と、昨年夫をがんで亡くしたひだまりの会世話人の岩島靖子さん(41)は語る。

 既にカツラを集め始めており、提供者も募っている。病人の握力低下を防ぐ用具などの販売や訪れる人が楽しめるイベントも計画。ひだまりの会代表の蒲池和子さん(59)「利用者が求めているものが満たせるような空間にしていきたい」と話している。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


がん:全国拠点病院の相談窓口利用1割どまり 周知進まず »
« がん診療連携拠点病院:「相談窓口利用」1割 がん患者や家族--市民団体調査