アスベスト:肺がんで死亡した元社員の遺族、8500万円求めIHIを提訴 /神奈川

アスベスト:肺がんで死亡した元社員の遺族、8500万円求めIHIを提訴 /神奈川

アスベスト(石綿)による肺がんで07年に亡くなった造船会社「IHI」(東京都江東区)の元社員、工藤晃さん(当時65歳)の遺族が15日、安全配慮義務を怠ったとして、同社に約8500万円の賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こした。同社のアスベスト被害を巡る訴訟は初めてで、工藤さん側は「労働組合差別により長期間、被害を受けた」として通常より高額の慰謝料を主張している。

 訴状によると、工藤さんは1962年に入社し66~97年、同社が請け負った全国約20の工場建設現場などで働きアスベストを浴びた。在籍中は労組活動で中心的な役割を果たした。退社後の06年に肺がんと診断され07年10月に死亡、同12月に労災認定された。工藤さん側は「労組に対する差別で(一般社員より)現場勤務が長かった」と主張、アスベスト被害では通常約3000万円の死亡慰謝料を約5000万円求めている。労組差別を巡っては07年1月に同社と和解している。

 提訴後に会見した原告で妻義子さん(63)=大和市=は「夫の強い遺志で裁判をしていきたい」と話した。IHI側は「訴状が届いていないのでコメントを差し控える」としている。

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