日赤に4千万円賠償命令 名古屋地裁「がん再発回避可能」

日赤に4千万円賠償命令 名古屋地裁「がん再発回避可能」

名古屋市昭和区の名古屋第2赤十字病院で、胆のうがんの適切な治療を受けられず、がんが再発・転移したとして、昨年死亡した名古屋市の女性=当時(66)=の遺族が日本赤十字社に約7400万円の損害賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁は16日、医師の注意義務違反を認め、日赤に約4000万円の支払いを命じた。

 判決によると、胆石症だった女性は2001年2月、同病院で胆のうの摘出手術を受けた。病理検査で胆のうにがんが見つかったが、担当医は検査報告書を確認せずに「経過良好」と判断し、再手術などを行わなかった。がんは胆管などに再発し、腸骨のリンパ節に転移した結果、女性は昨年5月に死亡した。

 永野圧彦裁判長は「胆のう摘出手術の直後に再手術が行われれば、再発を回避できた可能性が十分にある。医師のミスがなければ、女性が昨年5月時点で生きていた可能性は高い」と述べた。

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