がん患者の言葉 合唱で伝える

がん患者の言葉 合唱で伝える

一粒の種でいいから生きていたい――。一人のがん患者の最期の言葉から生まれた歌「一粒の種」を、茂原混声合唱団「四季」が19日、茂原市内で開くチャリティーコンサート「冬の夜の小さな音楽会」で歌う。歌は2006年の夏に作られたが、合唱されるのは全国的にも珍しいという。(高木和男)

 がん患者の言葉を聞いた看護師の高橋尚子さんが詩にして、同郷の沖縄・宮古島出身の友人、シンガー・ソングライター下地勇さんに曲を頼み「一粒の種」が生まれた。

 「一粒の種に ちっちゃくていいから 私もう一度 一粒の種になるよ」「痩(や)せた頬(ほお)に もう涙を流さないで 震える声で もう語りかけないで」「命の種に 必ずなるから すぐそばにいるから」

 宮古島出身で、介護職の経験がある歌手の砂川恵理歌さんが歌い、沖縄を中心に感動の輪が広がっている。

 音楽家遠藤謙二郎さんが合唱曲として編曲。同合唱団が歌うことにしたのは、篠崎正利団長が遠藤さんと知り合いで、歌を紹介されたのがきっかけだった。

 篠崎さんは「歌詞をみて素晴らしい歌だ、と思った。柔らかい言葉で表現されているが、生きたいという魂の叫びを感じる」と話す。

 9月から週1回練習してきた。語り調の歌詞のため、合唱するのが難しいが、猛練習でマスターした。メンバーの一人、小田善子さん(52)は「励まされる曲です。多くの人に聞いてもらいたい」。

 茂原市の東部台文化会館で午後2時半開場。県立長生高校マンドリン部や、同コーラス部、茂原交響楽団も出演する。入場料700円(高校生以下500円)。問い合わせは柄沢さん方(0475・42・6732)へ。

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