がん患者の緩和ケアに 大船渡病院に吉田さんの寄贈図書コーナー開設

がん患者の緩和ケアに 大船渡病院に吉田さんの寄贈図書コーナー開設

 「がん患者の緩和ケアに役立てて」と陸前高田市広田町中沢の元教育委員長の故・吉田政彦さんの遺志により贈られた寄付金五十万円で、二十五日、県立大船渡病院(八島良幸院長)一階のがん情報コーナーに吉田さんの寄贈図書コーナーが開設された。
 地域がん診療連携拠点病院に指定されている同病院は、がん医療の専門医や認定看護師で編成する緩和ケアチームが、治療と並行して患者とその家族の緩和ケアに力を入れている。
 今年七月二十三日に八十一歳で亡くなった吉田さんは、この緩和ケアを受けた末期がん患者で、生前、緩和ケア周知のためリアスホールで開かれた市民公開講座で自らの体験談を語った。
 吉田さんの寄贈図書コーナーが開設された同日、壽子夫人(68)と義弟の藤井喜八郎さんが訪れ、八島院長が「末期がんと分かっていた上で公開講座に出席し緩和ケアの大切さを話していただいた」と述べ、緩和医療に対する吉田さんの理解とその遺志による寄付金に対して感謝状を贈った。
 同病院では、吉田さんの寄付金で緩和医療を知るための本八十八冊を購入し、各種がんのパンフレットと一緒に並べている。壽子夫人は「家族も一緒にケアしていただきました。夫は生きる目標を先生方に与えてもらって喜んでいました」とケアチームに感謝の言葉を述べた。
 吉田さんを担当した村上雅彦緩和医療科長は「緩和ケアがまだこの地域に広がっていない中で、とても大きな力になっていただいた」と話し、寄贈図書が開設されたコーナーに、吉田さんが生前出演した市民公開講座のDVDも流して一般への緩和ケアの周知を図っている。

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