細胞に荷台?!…がんの仕組み解明に役立つとか

細胞に荷台?!…がんの仕組み解明に役立つとか

 細胞内に張り巡らされた細い管の上を、2本足で歩くようにして様々な物質を運ぶたんぱく質「キネシン」の“荷台”になるたんぱく質を、大阪市立大の広常真治教授と山田雅己講師らが発見した。

 物資をうまく運べないために起きる神経の変性疾患や発がんのメカニズム解明に貢献する成果だ。欧州分子生物学機構の学術誌(電子版)で発表した。

 細胞内では、中心部から放射状に伸びる「微小管」が、生命維持に必要なたんぱく質などを運ぶ道になる。運搬役には、中心から外向きに歩くキネシンと、細胞周辺部から内向きに歩く「ダイニン」があり、どちらも一方通行。ちょうど電車の上り下りのように動くことで、物資をスムーズに行き渡らせる仕組みだ。

 キネシンは使い捨てだが、ダイニンは何度も使われる。ただ、内向きにしか歩けないダイニンが中心に達した後、どのようにして再び外に移動するのか謎だった。

 広常教授らはキネシンの荷台を発見。この荷台にダイニンを道の切れ端ごと載せ外向きに運ぶことを突き止めた。この荷台でほかにも様々なたんぱく質や細胞小器官などを運んでいることも分かった。広常教授は「互いに逆向きにしか歩けない運搬役が、これほどうまく協調して動いているとは驚き。今後は荷の積み下ろしを解明したい」と話す。

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