中部大:研究用マウス開発 がん治療の一助に /愛知

中部大:研究用マウス開発 がん治療の一助に /愛知

中部大学(春日井市)の生命健康科学部の加藤昌志教授らは30日、皮膚がんの一種・デノボがんが発症するマウスの開発に成功したと発表した。正常細胞がいきなり悪性腫瘍に変化するデノボがんは発症の仕組みが未解明だったが、これにより研究の進展が期待できるという。米国の科学雑誌「キャンサーリサーチ」電子版の新春号に掲載される。

 加藤教授によると、がんには良性腫瘍から悪性腫瘍へと変化する多段階がんと、デノボがんの2種類がある。多段階がんは研究が進んでいるが、デノボがんは発症するマウスがいないため研究が遅れ、がんと診断された時はすでに手遅れのケースが多いという。

 研究グループは多段階がんを発症するマウスががん化する過程を調べ、エンドセリン受容体Bという遺伝子が半減することを突き止めた。そこで、この遺伝子が半減するように交配してマウスを育てた結果、約40%の確率でいきなりがんを発症することが分かった。

 加藤教授は「モデル動物による発症の解析が進めば、有効な治療方法が見つかる可能性がある」と話している。

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