乳がん:手作り映画で検診PR「生きる、笑顔のために」 NPOが23日から /青森

乳がん:手作り映画で検診PR「生きる、笑顔のために」 NPOが23日から /青森

乳がんの早期検診を呼びかけるNPO法人「あおもり男女共同参画をすすめる会」(青森市)が昨年度に続いてショートムービーを製作し、23日から上映する。市民が手作りで始めた映画で、完成度が上がって青森市のほかにむつ市での上映も決まった。同会の千代谷直美・テレビ番組制作部会長は「家族や友人と足を運び、受診につなげてほしい」と話している。【矢澤秀範】

 同会は昨年度、乳がんをテーマに家族愛を考える映画「不器用なおにぎり」(約15分)を初上映し100人近くが参加。検診に関心の薄い若年層世代や男性も乳がんを考える機会になった。

 第2弾の今回は「生きる、笑顔のために」(約20分)で、乳がん患者の実話を基に部会メンバーが脚本を書いた。乳がんの宣告を受けて葛藤(かっとう)する母とその娘の物語で、家族のきずなや生きる意味を問う。昨年、会員が乳がんで亡くなっており、レクイエムでもある。

 母親役は、青森が舞台の映画「ウルトラミラクルラブストーリー」(横浜聡子監督、08年)に出演した青森市の女優、乗田夏子さん(43)。乗田さんは、地元テレビや劇団代表としてコミカルな役柄を中心に演じており、今回の出演依頼は「演じられるか心配だった」という。

 だが身近に乳がん患者がおり、検診の大切さを実感していたという。乗田さんは演技で初めて涙を流すなど患者役を演じきり、「検査を受ける怖さを乗り越えるきっかけになってほしい」と願っている。

 同会は「乳がんは女性だけの問題ではない」と考え、上映会にはキッズダンスやコンサート、シンポジウム、触診モデルやパネルなどの展示も用意。家族で足を運べるようにしている。今回は、米国系化粧品会社「エイボン」によるピンクリボンサポートの助成を受け、前回よりも撮影機材が充実して作品の幅が広がった。

 乳がんは20人に1人の割合でなるとされる。同会によると、県内の乳がん検診率は27・1%(全国14・2%)とやや高いが、07年度の死亡率は全国でも高いなど、受診がまだまだ必要な状況だという。

 上映会は▽青森会場(青森市)=1月23日午後7時、アウガ5階の男女共同参画プラザ▽むつ会場(むつ市)=3月7日午後1時半、むつ来さまい館。入場無料。問い合わせは同会(電話017・776・8800)。

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