骨肉腫と闘う:/21 嵐が通り過ぎるのを待つ心境に=社会部・佐々木雅彦 /大阪

骨肉腫と闘う:/21 嵐が通り過ぎるのを待つ心境に=社会部・佐々木雅彦 /大阪

抗がん剤を投与して初めて吐くほどしんどかったむかつきは翌朝おさまった。その次の日(昨年5月2日)、見舞いに来てくれた大学時代の柔道部の先輩と会話できる余裕も生まれた。

 見舞客と話すことは大事だ。入院中は内にこもり、出口が見えなくなりがちだ。そんな時、相手に病状を説明すると、自分の状態を客観的に見つめることができる。私の場合は先が見える治療であり、いずれは退院できるのだ。

 5月4日朝、洗面室でえずいた。鏡を見ると、頭と顔がゆでだこのように真っ赤になっている。髪もひげも、よくもここまで見事に抜けたものだ。思わず苦笑いした。

 翌週のころからは、しんどい時は抵抗せず、嵐が通り過ぎるのをじっと待つ心境になってきた。体が回復しても次に来る嵐のことを考えず、今をくつろぐ。目指すは自然体だ。

 化学療法第4クールが終わった15日、一時帰宅して2泊した。

 病院に戻った翌日の18日、第5クールが始まった。第2クールと同じ抗がん剤イホスファミドの投与だ。19日、読書をしていると、両目の奥に鈍痛を感じた。活字が追えなくなった。

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