Dr.中川のがんから死生をみつめる:/39 地球、人類、宇宙の寿命

Dr.中川のがんから死生をみつめる:/39 地球、人類、宇宙の寿命

私たちのからだを支える元素の多くが、「超新星爆発」(=星の死)によってできたものです。私たちの命と宇宙の営みは、切っても切れない関係にあるのです。

 天体観測などの結果、宇宙は膨張していることが分かっています。ということは、昔の宇宙は今よりもっと小さかったことになります。最新の理論では、宇宙は137億年ほど前に「無」から誕生したと考えられています。なにやら、仏教語の「色即是空、空即是色」を思わせますが、生まれたばかりの小さな宇宙は、大爆発(ビッグバン)を起こして、膨張を始めたと考えられています。

 ビッグバンから38万年もすると、水素やヘリウムなどの原子ができ、さらには、これらから星や銀河が作られていきました。太陽も約50億年前に誕生しました。

 太陽などの「恒星」は、核融合によって、水素原子がヘリウムになる際の巨大なエネルギーを、周囲に放出しています。この太陽光が、自分ではエネルギーを生みださない、地球という惑星の命の源です。

 地球上の動物を含むすべての生き物を支えているのは、植物が水と二酸化炭素から、太陽光を使った「光合成」によって作り出す栄養分です。恐竜が約6500万年前に突如として絶滅してしまったのも、巨大隕石(いんせき)の落下による塵(ちり)で、太陽の光がさえぎられたことが原因と考えられています。

 しかし、この母なる太陽にも寿命があります。約50億年後には膨張を始め、地球をのみ込んだあと、「燃えかす」となって冷めていきます。100億年以内には、私たちの天の川銀河と、お隣のアンドロメダ銀河が衝突すると予想されています。

 このころには、星の燃料である水素が尽きていくため、宇宙は明るさを失っていきます。そして、星々は、私たちのからだの元素を生み出した「超新星爆発」を起こし、次々に死んでいきます。星の死のあと、すべてをのみ込む「ブラックホール」ができ、ついには、巨大化したブラックホールに、銀河自体がのみ込まれると考えられています。地球と人類の歴史、そして宇宙にも寿命があるのです。

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