成人T細胞白血病/リンパ腫:岡山大大学院のグループ、遺伝子8種の異常解明 /岡山

成人T細胞白血病/リンパ腫:岡山大大学院のグループ、遺伝子8種の異常解明 /岡山

◇岡助教と佐藤助教ら解明
 ◇発症予防や早期発見に光
 成人T細胞白血病/リンパ腫を引き起こす遺伝子8種の段階的な異常を、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の岡剛史助教(病理学)と同保健学研究科の佐藤妃映助教(同)らの研究グループが突き止めた。【椋田佳代】

 同疾患は感染から40~60年の潜伏期間を経て発症するが、その仕組みはわかっておらず、メカニズムの解明や治療法の開発につながる可能性があるという。米誌「American Journal of Pathology」(電子版)で発表した。

 同疾患は、HTLV-1ウイルスが原因とされ、9割以上が母乳を介して母子感染する。急性型の場合は発症から半年で亡くなるケースもあり、根本的な治療法は確立していない。研究では、被験者の血液から抽出した遺伝子のうち8種類に着目。「未感染」「感染したが未発症」「発症」に分類し、発症者についてはさらに、くすぶり型、慢性型、急性型、リンパ腫型の類型ごとに遺伝子を調べた。

 この結果、水素と炭素で構成するメチル基が付着して異常を起こした「メチル化した遺伝子」が、未感染、未発症、発症の順に高い頻度で見つかったという。発症者の中でも類型ごとに出現頻度に差異があった。

 同大によると、他の疾患では遺伝子のメチル化を取り除く治療薬の有効性が臨床試験で確認されており、発症の予防や早期発見に結びつく可能性もあるという。

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