緑茶が肺がんリスク軽減も、糖尿病なども予防か-台湾での研究結果

緑茶が肺がんリスク軽減も、糖尿病なども予防か-台湾での研究結果

1月13日(ブルームバーグ):緑茶を飲むと喫煙による肺がんのリスクを軽減する可能性があることが、台湾での研究結果で分かった。緑茶に含まれる抗酸化物質が糖尿病や心臓疾患などの予防に役立つとの研究結果を裏付ける内容となっている。

たばこの喫煙習慣の有無にかかわらず、緑茶を飲まない人は、1日最低1杯の緑茶を飲む人に比べて肺がんにかかるリスクが5倍高かった。喫煙者では、緑茶を全く飲まない人は、1杯以上のお茶を人に比べて同リスクが13倍高かった。

今回の研究結果は、緑茶に含まれる一部成分が肺腫瘍(しゅよう)の形成をいかに防ぐかについて探るヒントとなる可能性がある。研究論文を執筆した中山医学大学(台中市)の林宜信氏は12日、インタビューで、過去の研究例では、お茶が胸部や前立腺、胃やぼうこうの悪性腫瘍の発症を予防する助けになるとの結果が示されていると述べた。

林氏は「お茶、特に緑茶は、含まれるポリフェノールに強い抗酸化作用があるため非常に注目されてきた」と指摘。その上で、研究結果は肺がんリスク軽減の手段として緑茶の飲用を挙げるものだが、たばこの毒性を考慮すると、禁煙が肺がんにかからない最良の方法だと述べた。

林氏によれば、緑茶の飲用は悪性腫瘍を発症する遺伝性素因を持つ人の肺がんリスクも軽減する可能性があるという。

世界保健機関(WHO)は、世界で推定10億人以上が喫煙者で、喫煙習慣による死者がそのうち最大半数に達する可能性があると推計している。また、喫煙による死者は世界で年間540万人(平均で6秒に1人)に上り、成人の死因の1割を占めるとしている。

林氏は今回の研究結果を掲載した米国がん学会(AACR)の発表資料で、台湾ではがんによる死亡のうち肺がんが原因の1位だと説明した。

研究結果は12日、米カリフォルニア州コロナドで開かれた医学会議で発表された。研究では170人の肺がん患者を含む500人以上を対象に、喫煙習慣や緑茶の飲用、その他食生活、生活スタイルや医学的要素について調査を行った。

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 藤田比呂子 Hiroko Fujita hfujita2@bloomberg.net Editor:記事に関する記者への問い合わせ先:Jason Gale in Singapore at j.gale@bloomberg.net

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