拒絶反応ないラット作製 がんやiPS研究に活用

拒絶反応ないラット作製 がんやiPS研究に活用

がんや新型万能細胞(iPS細胞)、薬剤開発などの研究へ活用が期待されるラットを、遺伝子を改変して作製することに、京都大の真下知士特定准教授(遺伝学)らのグループが成功し23日、米科学誌プロスワン電子版に発表した。

 このラットは先天性免疫疾患の「X連鎖重症複合免疫不全症」の症状を示し、人の細胞やがん細胞を移植、増殖させても拒絶反応を起こさない。

 マウスでは同様の性質を持つものがあるが、体の大きさがマウスの約10倍あるラットで作製に成功したことで、より幅広い実験や試験を実施するのに有用という。

 真下准教授らは、変異させたい遺伝子を認識して結合する「ジンクフィンガー」というタンパク質と、遺伝子のDNAを分解する酵素から物質をつくった。この物質を利用し、受精卵の段階で特定の遺伝子を変異させたところ、生まれたラットは、拒絶反応の原因になる免疫機能をつかさどる細胞が欠損していた。

 真下准教授は「ブタやウシなどの大型動物でも同じような遺伝子改変動物を作製できるだろう」と話している。

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