「一粒の種でいい」… がん患者の“最期の言葉”歌に

「一粒の種でいい」… がん患者の“最期の言葉”歌に

 「一粒の種でいいから生きていたい」。沖縄県宮古島出身の歌手砂川恵理歌さんのコンサートが23日、佐賀市内であり、がん患者の最期の言葉から生まれた曲「一粒の種」を披露した。失われた命は種となって遺(のこ)された人の心にまた芽生える―。全国で大きな反響を呼んでいる砂川さんの県内初の歌声に、会場は涙に包まれた。

 昨年10月、佐賀新聞で「一粒の種」の記事を読んだ読者が砂川さんに連絡し、コンサートが実現。佐教組養護教員部の学習会で、教諭や市民ら約60人を前に歌った。

 「一粒の種」は、気丈に闘病していた46歳のがん患者が亡くなる3日前に「死にたくない。一粒の種でいいから生きていたいよ」と泣きながら看護師に本心を打ち明けたことから生まれた。宮古島出身の看護師がこれを詩にし、同郷の砂川さんが昨年2月、CD化。砂川さんは学校や医療施設を中心に全国でミニコンサートを開いている。

 この日、砂川さんは「大事な人を思いながら聞いてほしい」と会場に呼び掛け、「私もう一度 一粒の種になるよ」「命の種に必ずなるから すぐそばにいるから」と”命のリレー”を伝える歌詞の一つ一つを丁寧に届けるように歌い上げた。

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