シチズン・オブ・ザ・イヤー:がん患者タオル帽子普及、八戸在住の吉島さんに /青森

シチズン・オブ・ザ・イヤー:がん患者タオル帽子普及、八戸在住の吉島さんに /青森

抗がん剤の副作用による脱毛や大量の発汗に悩むがん患者のため、タオルで作った帽子の普及に尽力する岩手ホスピスの会(盛岡市)事務局長の吉島美樹子さん(48)=八戸市=が27日、今年度のシチズン・オブ・ザ・イヤー(シチズン賞)に選ばれた。

 6日の選考委員会(五代利矢子委員長)では、身近な素材で機能的な帽子を作るだけでなく、共感の輪が全国に広がっている点も評価された。

 元がん患者の吉島さんは約2年前、市販の帽子に比べ、吸水性が高く肌触りも良い「タオル帽子」を考案。同会のメンバーとともに、全国の患者や家族約5000人に帽子作りに必要な型紙や見本を送った。

 型紙を受け取った人たちは、帽子を作って患者らに届けるボランティアを行うなど、全国で支援の輪が広がっている。吉島さんが連絡を受けたものだけで横浜市や長野、沖縄県など6カ所の団体が活動を始めたという。

 吉島さんは「草の根の活動が認められた。つらい思いをしている患者さんにも励みになるはず。患者さんは次々と出てくる。活動が次世代につながってほしい」と語る。

 帽子の型紙・見本は実費の1000円で全国に送っている。問い合わせは同会のホームページで受け付ける。

 同賞は、時計メーカーのシチズンホールディングス(西東京市)が、市井で活動し社会に感動を与えた無名の市民を顕彰するため、90年から実施。これまでに、JR福知山線脱線事故で乗客を救出した日本スピンドル製造社員などが受賞している。

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