がん専門の相談室 富山市民病院が開設

がん専門の相談室 富山市民病院が開設

富山市民病院は、がんに関する相談を総合的に受け付ける「がん・なんでも相談室」を設け、国民病であるがん対策の強化に乗り出した。院内に整備した個室に専従の看護師が常駐し、入院・通院患者に加え、広く市民からの相談に応じる体制を整えた。事例によっては、医師や栄養士ら医療スタッフが連携して対応し、幅広い視点で「開かれたがん相談」を推進する。
 がん・なんでも相談室は1階のレントゲン室受付前に設けられ、主査看護師の島田真理子さんが専従の相談員として昨年10月から勤務している。富山市民病院によると、同病院など、厚労省のがん診療連携拠点病院に指定されている病院には、がん相談の窓口の設置が義務付けられているが、人員不足や場所の確保が難しいため、独立したがん相談室を設置している例は少ない。

 同病院では昨年9月末まで、ふれあい地域医療センター内の一角にがん相談の窓口が置かれていた。しかし、職員は福祉や療養などの相談と兼務してがん相談に応じていたため、きめ細かな対応ができていなかった。

 同病院によると、窓口では来院者の目を気にしてがん相談に二の足を踏む人が少なくなかったが、相談室は個室であるため、「気兼ねなく入れる」とする声が上がっている。また、相談内容によって認定看護師や医師、薬剤師、栄養士ら医療スタッフが、それぞれの専門知識を生かして助言する体制を整え、相談者の安心感につながっている。

 島田さんによると、相談室には昨年末までに、毎月10人程度の相談者が訪れており、1人当たりの相談時間は、窓口のころと比べて長くなっている。

 また、同病院は相談室を地域に開かれた、がんの相談拠点と位置付け、広く市民の来訪に期待している。島田さんは「相談者の求めに応じて、パソコンで必要な情報を検索して提供しており、がんの早期発見や予防にもつなげたい」としている。

 なんでも相談室は、平日の午前9時から午後5時まで開いている。

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