落語でがん闘病体験、会場に笑いと勇気

落語でがん闘病体験、会場に笑いと勇気

がんとの闘病体験を創作落語にして伝える「がん患者・家族、県民のための『いのちの落語講演会』」が30日、和歌山市の県立医科大付属病院で開かれた。

 患者や家族、医療関係者ら約180人がユーモアあふれる話に引き込まれ、会場は笑いに包まれた。

 講師は1996年、43歳の時、悪性度が高い肺小細胞がんを発症した千葉県在住の樋口強さん。手術と抗がん剤で克服したが、全身にしびれが残る。今は執筆活動の傍ら、「笑いは最高の抗がん剤」などのテーマで落語と語りをセットにした講演活動を行っている。

 樋口さんは「抗がん剤はズルッといっぺんに髪が抜ける。ある日髪を洗ったら目の前が真っ黒。でも頭は涼しい」と自身の体験を軽妙に語り、「でも病院はあまり気に掛けてくれない。また生えてくるから。ただし治療前に生えていた人だけですよ」。つらかった闘病を笑いに変えながら、「患者を励ましたい時は『頑張って』ではなく『頑張ってるね』にして」などとメッセージを込めた。

 同院に入院中の上富田町生馬、田中邦恵さん(64)は「患者としての話にじんときた。明るく生きなあかんと思えました」と励まされていた。

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