リレー・フォー・ライフ:がん患者と団体実行委結成 県民に理解と応援を /福島

リレー・フォー・ライフ:がん患者と団体実行委結成 県民に理解と応援を /福島

◇交代で24時間歩き続け、希望共有を
 ◇今秋、チャリティーイベント
 がん患者やその家族らが励まし合いながら交代で24時間歩き続け、希望を共有すると同時に県民にがんへの理解と応援を求めるチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ2010イン福島」が今秋、福島市で開かれる。その実行委員会結成総会が30日、同市光が丘の県立医大で開かれた。実行委は「がんは死につながる嫌な病気と思われているが、そんな面ばかりではないことを理解してもらうため、多くの人に参加してもらいたい」と呼び掛けている。【神保圭作】

 同イベントは全国各地で行われており、福島では9月4、5の両日、同医大陸上競技場で開く。

 同医大で看護師を務める安斎紀(もとい)さん(46)=二本松市油井=らの呼び掛けにより、がん患者らを中心に昨年12月から開催の準備を進めてきた。安斎さんは20年以上もがん患者と接する中で「生きるエネルギーをもらい、これまで頑張ってこられた。医療の現場以外で恩返ししたい」との思いに駆られ、開催を決めた。実行委には、県内の医療や社会福祉団体を中心に約100人が参加している。

 総会では、役員選出のほか、がんを克服した「サバイバー(生存者)」として、副実行委員長に就いた鈴木牧子さん(55)=福島市飯坂町=が体験談を語った。

 03年に卵巣がんが見つかり、4カ月間の入院生活を送った。抗がん剤治療を受けていた06年、患者仲間から茨城県つくば市で国内初の同イベントが開かれることを知った。参加してみると、がんと闘っている人や克服した人が手を取り合って元気に歩く姿に勇気付けられた。「(治療で)明日の予定も立てられず、疎外感でいっぱいだったが、社会復帰できる自信をもらった」と話した。「患者に対する偏見もあり、自分も含めてサバイバーだと言える環境にはない。このイベントで生きる道を与えてほしい」と訴えた。

 同イベントで集める参加費や寄付は「日本対がん協会」(本部・東京都千代田区)に贈る。問い合わせは、「リレー・フォー・ライフ福島実行委員会」(電話024・547・1088)。

==============

 ■ことば

 ◇リレー・フォー・ライフ
 がん患者やその家族らの情報交換や、がん撲滅の資金集めを目的に、参加チームがそれぞれメンバーを交代しながら400メートルトラックを歩き続けるイベント。85年に米国ワシントン州で始まり、これまでに20カ国以上、国内でも茨城県や兵庫県など20カ所以上で開かれている。福島市では9月4日午後1時から5日午後0時半まで歩く。音楽の演奏会を開くほか、がんで亡くなった患者を弔うため、名前を書いた紙袋の中にろうそくをともすことも計画している。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


近畿大医学部付属病院がんセンターの第2回市民公開講座 »
« 中国人客呼び込みにあの手この手 「がん検診」と観光のセットも登場