白血病薬効妨げ、再発に原因物質…石川

白血病薬効妨げ、再発に原因物質…石川

金大研究、英誌に発表…新薬開発に一助
 慢性骨髄性白血病で、薬が効きにくくなったり、再発を起こしたりする原因となる物質を、金沢大学がん研究所の平尾敦教授らのグループが発見した。

 新しい治療薬の開発に役立つと期待される。4日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 白血病は、血液のもとになる造血細胞が変化して異常に増殖する病気。

 増殖を抑える薬が開発されているが、増殖能力の高い白血病細胞の一部は、薬に耐性があり、治療後も生き残って再発を引き起こす原因になっている。

 平尾教授と仲一仁助教らは、マウスの実験で、増殖能力の高い白血病細胞では、遺伝子の働きを制御する「FOXO」というたんぱく質が働いていることを発見。このFOXOが働かなくなると、白血病細胞が高い増殖能力を維持できず、薬への抵抗力も弱くなることを突き止めた。

 白血病のマウスに対し、薬でFOXOの働きを抑えたうえで、治療薬を与えると、90日後の生存率は、治療薬だけの場合に比べて、2倍以上向上した。人間の白血病患者の細胞を使った実験でも、同じような効果を確認できた。

 平尾教授は「FOXOの働きを抑える化合物を幅広く探索して、新しい白血病治療薬につなげたい」と話している。

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