がん患者に真の支援を、態勢作り発足…石川

がん患者に真の支援を、態勢作り発足…石川

金大教員グループなど
 死因の1位を占めるがん。患者とその家族が本当に求めている支援とは何か――。

 金沢大学の教員を中心としたグループが今月、患者と家族の声を生かした支援態勢を作るためのプロジェクトを発足させた。患者の精神的支援を行うイギリスでの取り組みを紹介する講演会や、患者の悩みとなりやすい食事と排せつに関する体験講座を開きながら、支援態勢を模索していく。

 金沢大ではこれまでも、患者ががん医療について語る公開講座を開くなど、患者の生の声に耳を傾けてきた。今回のプロジェクトでは、学外にもネットワークを広げ、医師や福祉従事者、がん体験者、マスコミ関係者、学生など様々な立場でがんにかかわる約40人が参加する。ノンフィクション作家の柳田邦男氏ら19人にも活動内容を報告し、意見・提言を募るという。

 県健康推進課によると、2008年の県内の死亡者1万1012人のうち、がんは3288人(29・9%)を占める。患者本人はもちろん、家族として支え、残された者として悲しみに対峙(たいじ)するなど、多くの人が、がんという病気にかかわらざるを得ないのが現実だ。

 実際、プロジェクトの会合と懇親会が行われた今月2日、数十年前の高校時代、父親をがんで亡くしたという女性メンバーは「今でも後悔していることがある」と、看病をした記憶を振り返り、涙を浮かべていた。

 この会合では、「療養中の食事と口のケアに悩んでいる人が多い」(看護師)、「最後は寝たきりになる治療に疑問を感じる。在宅を含めてケアを考えていきたい」(医師)、「相談窓口を設けても患者からは電話しにくい。病院側からアプローチしていくことが大事だ」(医師)などの意見が出されており、様々な意見を今後の活動に生かしていく予定だという。

 20日には、金沢市内のホールで講演会を開く。患者や家族が気軽に立ち寄れる、病院敷地内に作った相談支援センター関係者をイギリスから招き、がん患者の支援のかたちを考えるという。問い合わせは、北陸がんプロフェッショナル養成プログラム事務局((電)076・265・2854)へ。

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