県立病院:「院内がん登録」に遅れ スタッフ不足が原因

県立病院:「院内がん登録」に遅れ スタッフ不足が原因

2009年度第4回県がん診療連携協議会が5日、西原町の琉球大学医学部であった。病院で診断、治療を受けたすべてのがん患者の診療情報などを集計する「院内がん登録」の開始が県立病院で遅れていることなどが問題点として指摘された。県立病院側は診療情報管理士や医師の事務作業を補助する医療クラークなどの医療スタッフが少ないため、体制を確立できていないことを原因に挙げた。

 院内がん登録は患者情報を集計、解析することで、患者の実態を把握する。より効果的ながん治療、予防、対策につなげることを目的としている。

 県では専門的ながん診療を行っている23施設で院内がん登録を実施する計画で、現在、がん拠点病院など13施設で開始している。県立病院で実施しているのは中部病院のみ。委員からは「患者数が多い県立病院のデータがなければ、県内のがんの実態把握は難しい」などの意見が上がった。

 平安山英盛中部病院長は「人材が不足していることが一番大きい。事務は人事異動があり、できるようになっても数年で異動してしまう」と現状を述べた。

 全国でも最もがん登録が進んでいるといわれる大阪府立成人病センターがん予防情報センターの井岡亜希子さんは「診療情報管理士、看護師、医療クラークなど医師以外の医療スタッフで登録ができる人を育てる必要がある」と話した。

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