山本病院事件、「良性をがんの疑いと記入」

山本病院事件、「良性をがんの疑いと記入」

元主治医が供述 元理事長に逆らえず
 奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(解散)の元理事長山本文夫被告(52)(詐欺罪で実刑判決を受け控訴中)らによる業務上過失致死事件で、肝臓の腫瘍(しゅよう)摘出手術で死亡した男性(当時51歳)について、逮捕された元主治医塚本泰彦容疑者(54)が逮捕前、県警の事情聴取に「良性とわかっていたが、山本被告の指示に逆らえず肝臓がんの疑いとカルテに記入した」と供述していたことがわかった。

 県警は逮捕した山本被告らが、説明を十分せずに手術を承諾させ、経験のない肝臓手術に踏み切ったとみて、動機を追及する。

 一方、県警は死亡した男性の日記の一部を公表し、がんと告知された2006年4月、男性は日記に「(説明は)外国語ばかりでわからない」などと記していたことがわかった。遺族の了解を得て公表された日記には、男性は塚本容疑者から告知を受けた翌月の06年5月初旬にも「手術しかないと言われた」とつづり、同下旬には「記号や言葉を言われたが外国語。ちんぷんかんぷん」と記していた。

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