「肝臓がんということにして手術しよう…もうかる」

「肝臓がんということにして手術しよう…もうかる」

奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(破産手続き中)で肝臓手術を受けた男性患者=当時(51)=が死亡した事件で、元勤務医塚本泰彦容疑者(54)=業務上過失致死容疑で逮捕=が「元理事長に『肝臓がんということにして手術しよう。もうかる』と言われた」と県警の逮捕前の事情聴取で話していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。

 当時、放射線科医が男性の肝臓腫瘍を検査して良性と診断していたことも判明。

 元理事長山本文夫容疑者(52)=同容疑で逮捕=らは男性にがんと告知し手術を受けるよう説得したとされ、県警は山本容疑者が持ち掛けるかたちで虚偽の告知をし、手術した疑いがあるとみて経緯を捜査。手術に絡む診療報酬額も調べる。

 捜査関係者によると、塚本容疑者は2006年3月末、山本病院の常勤医として赴任し、男性の主治医になった。4月中旬、がんと告知した。6月に手術があり、男性は死亡した。

 塚本容疑者は逮捕前の任意の事情聴取で、手術は山本容疑者の指示だったと説明。「腫瘍は良性と分かっていた。(病院に)来たばかりで断れなかった。長く勤めたかった」と話した。

 一方、放射線科医は塚本容疑者が赴任する前の同年3月、コンピューター断層撮影(CT)で男性の肝臓に影があるのを発見。がんの疑いもあったが、詳しい検査の結果、良性の肝血管腫の疑いがあると診断したという。

 男性の日記によると、病院側は告知後「手術するしかない」などと繰り返し手術を勧めていた。

 県警は7日、山本、塚本両容疑者を送検した。

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