がん闘病24歳 命かけ次女出産、遺族らブログ本出版から7か月

がん闘病24歳 命かけ次女出産、遺族らブログ本出版から7か月

残した「愛」「感謝」共感広がる
 がんと闘いながら次女を出産し、5か月後に24歳で亡くなった大石真由美さん(門司区)のブログ文章をまとめた本「いぬのおまわりさん」(不知火書房刊)は、全国発売から7か月がたち静かに共感の輪が広がっている。

 8日には、印刷した「青雲印刷」(小倉北区)が北九州市教委に400冊を寄贈。市立の小中学校、特別支援学校の計203校や各市民センター、市立図書館に配布される。

 真由美さんは次女、結南(ゆうな)ちゃん(1)を妊娠中の2008年2月、血液のがんと呼ばれる悪性リンパ腫と診断された。医師からは「母体の生命に危険が及ぶ」と止められたが同6月に出産。手術・治療を続けたものの病状は改善せず、同11月に亡くなった。

 その後、真由美さんが生前につづったブログの文章を自費出版しようと、母親の大石久美子さん(51)が原稿にまとめて青雲印刷に持ち込んだ。同社の竹田登社長(57)は<生まれてくれてありがとう>などと、結南ちゃんら家族への感謝と愛情にあふれた内容に感動。「多くの人に読んでもらうべき」と不知火書房に話を持ち込み、全国発売に結びついた。

 寄贈は、竹田社長が久美子さんらとともに柏木修・市教育長を訪れて行った。感謝状を手渡した柏木教育長は「『生きた教材』として学校現場で活用させていただきたい」と礼を述べた。

 竹田社長は「子供たちに真由美さんの気持ちに触れてほしい」と強調。久美子さんは「子を思う親の気持ちが伝わればうれしい」と話していた。

 本はA5判174ページで、1400円(税抜き)。問い合わせは不知火書房(092・781・6962)へ。

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