県立成人病センター:一つの穴で腫瘍摘出 開腹せず傷も目立たず--守山 /滋賀

県立成人病センター:一つの穴で腫瘍摘出 開腹せず傷も目立たず--守山 /滋賀

◇早期治療の推進へ注目
 初期の大腸がんや大腸ポリープを腹部に1カ所だけ穴を開けて取り除く「単孔式腹腔鏡下手術」に、県立成人病センター(守山市守山5)が取り組んでいる。昨夏に県内の病院で初めて導入し、先月までに4例を成功させた。検診率の向上でがんを早期に発見、治療できる確率が高まる中、同センターの松尾隆志医師(38)は「早期がんは根治の可能性が高い。認知度を上げ、ニーズに応じていきたい」と話している。【南文枝】

 腹腔鏡下手術は、腹部の3~5カ所に開けた1、2センチの穴からカメラや手術器具を入れ、カメラの映像を見ながら腫瘍(しゅよう)などを摘出する。開腹手術と比べ傷が小さく術後の回復が早いため、数年前から普及してきた。単孔式はこれを進化させた方法で、腹部に3~5センチの穴を1カ所だけ開け、一つの穴ですべての器具を操作する。高度な技術が必要だが傷跡が残りにくく、昨夏ごろから全国的に注目されている。

 同センターは胆石や大腸がんの手術を対象に患者の希望や症状に合わせて実施しており、患者の評判は良いという。昨年10月に単孔式手術で胆のうを摘出した守山市のパートの女性(54)は「今ではほとんど傷が見えなくなり、驚いた」と笑顔で話す。

 がん対策基本法の施行(07年)で検診率が向上し、早期のがんの発見率が高まっている。松尾医師は「単孔式で傷跡を小さくできれば、術後の生活への影響も少ない。患者と話し合い、可能な場合は、積極的に実施したい」と話している。

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