プロジェクト:もてなしの精神、実現へ がん患者の支援目指し、金沢大などが /石川

プロジェクト:もてなしの精神、実現へ がん患者の支援目指し、金沢大などが /石川

◇英国から講師招き講座--20日
 がん患者や家族の声を聞き、患者や医療従事者らが協力して新しい支援のあり方を考えるプロジェクトが金沢大を中心に動き始めた。20日には先進的に取り組む英国の施設職員らを講師に招き、金沢市内で公開講座を開く予定。3人に1人ががんで亡くなる時代に、ホスピタリティー(もてなしの精神)あふれる支援の実現を目指す。【澤本麻里子】

 金沢大では、総合的ながん患者へのケアに向けて、患者による特別講義や闘病記ライブラリーの設置などに取り組んできた。昨年9月には、同大助教の榊原千秋さん(47)らが、誰でも気軽に利用できる英国のがん患者支援施設「マギーズ・キャンサー・ケアリングセンター」を視察した。

 病院敷地内に設置された同センターは英国内に6カ所ある。大きな窓や庭がある開放的なつくりで、医療従事者による相談活動のほかアロマテラピーなどのプログラムも用意。不安と絶望感に苦しむ患者にとって自分自身を取り戻すことができる貴重な空間となっており、年間数万人が利用しているという。

 抗がん剤などの発達で、がんの治療は長期入院型から外来治療型にシフトしつつある。治療を受けながら自宅で生活する患者も増えており、短い期間で医師との信頼関係を築かなければならない状況にあるという。榊原さんは「マギーズのような心を開くことができる場所があれば患者も医師も助かります」と話す。

 公開講座「がん患者さんの声からつくる支援のかたち」は、まずは取り組みを広く知ってもらおうと企画。金沢市南町の北國新聞赤羽ホールで20日午後1時から。入場無料。マギーズ総括責任者のローラ・リーさんや東京・白十字訪問看護ステーション総括所長の秋山正子さんらが講演するほか、コンサートやシンポジウムもある。申し込み、問い合わせは北陸がんプロフェッショナル養成プログラム事務局(076・265・2854)。

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