イラク小児白血病支援の成果報告 現地で会議

イラク小児白血病支援の成果報告 現地で会議

イラクの小児医療を支援する「日本イラク医療支援ネットワーク」(東京)のメンバーがイラクで現地医師らと小児白血病の現状や支援方針について話し合う会議が17日(現地時間)、イラク北部の都市アルビルで2日間の日程で始まった。初日は現地医師が、同ネットワークの支援機器で死亡率が下がった事例や各地域の患者数などを報告した。

 日本からは「日本チェルノブイリ連帯基金」(JCF、事務局・松本市)の鎌田実理事長らメンバー7人と信大病院の医師2人、信大留学中のイラク人女性医師リカー・アルカザイルさん(40)が出席。イラク側からは6病院の医師や職員計12人が参加した。

 イラクでは小児がんや小児白血病が増加傾向にあり、イラク戦争などで米英軍が使用した劣化ウラン弾の影響を指摘する声もある。今回の会議では、急性リンパ性白血病の2009年の患者数や初期段階での死亡率などの報告が各病院からあった。アルビルの拠点病院では、09年の新規患者63人のうち30人が白血病患者だったという。

 首都バグダッドの病院から参加した医師は、JCFが寄付した成分採血装置で患者の死亡率が低下した例を報告。健康な人から血小板を採り、患者に輸血することで治療成績が上がったとした。このほか、イラクの医療関係者に感染症対策の知識が不足しているとして、同ネットワークに指導を求める声も出た。

 鎌田理事長は「ここにきてようやく支援の効果が出ており大変良かった」と話した。2日目は信大病院の坂下一夫医師(44)らが治療法などについて話す。

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