乳がん患者のみを受け入れ

乳がん患者のみを受け入れ

渋温泉・湯本旅館 月1回の企画
山ノ内町渋温泉・湯本旅館の湯本英里さん=写真=は、地元でも「明るく笑顔が絶えない」と評判の女将だが、乳がんを発症し昨年2月には右乳房を切除した。精神的ダメージも大きかったが、「くよくよしていてもしょうがない」と気持ちを切り替え、「同じ境遇の私だから」できることも見つけた。「お客さんには、私の元気をいっぱいもらって帰ってもらいたい」とやさしくほほ笑みかけている。
術後ほどなく始まったリハビリ。病院でできなかった腕の運動も、自館に帰って温泉に浸かった状態だと浮力から簡単だった。また、病気発覚から首都圏などで開かれる集会などにも参加してきた湯本さんは、同じ境遇にある人たちの悩みや不安に耳を傾け、知識を得てきた。「乳がんゆえ温泉はちょっと苦手」。これは「自分とはちょっと違う」が、経験者として気持ちは十分過ぎるほど理解できた。

 手術から半年ほどを経て落ち着いたころ、インターネット展開も行う旅行専門誌に「ピンクリボンの日」として乳がん患者だけを受け入れる、温めていた月1回の自館企画を持ち込んだ。今年に入って毎月第3金曜日を「ピンクリボンの日」に設定。自館ホームページには「女将日記」として、日々の出来事や「自称美人女将の闘病日記」で心境をつづっている。

 術後の抗がん剤投与、放射線治療も終わり、現在は通院で3カ月に1度ホルモン剤を注射。「私も乳がん患者の1人。乳がんで悩んでいる人に何か少しでもお力に立てたら。いろいろ悩みも聞いてあげたいし、私の元気を持ち帰ってほしい」。乳がん患者の団体にもピンクリボンの日企画の開始を告げ、ホームページでも「ピンクリボンの宿」として発信している。

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