がん患者支援英国に学ぶ

がん患者支援英国に学ぶ

金沢講演会に250人
がん患者の声を生かした支援のかたちを広げようと、金沢大学などは20日、イギリスのがん相談支援施設「マギーズセンター」から関係者を招いた講演会を金沢市内のホールで開催した。

 金沢大学では、医療従事者や患者など様々な立場の人と共同で支援の体制作りに取り組んでおり、今回の講演は活動の第1弾。がん患者や家族、学生ら約250人が参加し、じっくりと耳を傾けた。

 「マギーズセンター」は1996年、乳がんを患った造園家マギーさんの「泣きたいときに泣け、自分を取り戻すことの出来る場所を」という遺志を受け、患者や家族、友人のあらゆる悩みに応える施設として英・エディンバラに初めて開設された。

 公立病院の敷地内に、光が差し込む明るく家庭的な雰囲気の別棟として設置され、看護師や心理療法士が対応する相談やプログラムは無料。運営費は寄付などでまかなわれている。これまでにイギリス国内外に10か所が設けられ、多いところでは1日約80人の利用があるという。

 講演では、マギーズセンター総括責任者のローラ・リーさんが、患者や家族が孤独感、絶望感から回復するために設けているプログラムを紹介。「センターは、気分を高める美術館、じっくり自分を見つめる教会、そして、病院や家としての機能も兼ね備えています」と話していた。

 質疑応答では、がん患者の「診断の際に医師の言葉に深く傷つき、いつも不安だ」という声に、リーさんは「人は不安が強いと理解が難しくなるということを知るのが、最初の1歩。聞きたいことをノートに取るなどして、不安な時でも質問出来るように工夫することが大事」と話していた。

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