ご近所のお医者さん:/95 がん治療、地域全体の支援が重要=松尾圭祐院長 /岡山

ご近所のお医者さん:/95 がん治療、地域全体の支援が重要=松尾圭祐院長 /岡山

◇まつお内科クリニック(北区)松尾圭祐院長(45)
 岡山赤十字病院で長く肺がんなど呼吸器の専門医として勤務し、がん治療、緩和医療に取り組んできました。私の経験から言えば、大病院だけでなく地域で患者を支えていくがん治療が今後、重要になると思います。

 実際、患者さんやご家族はさまざまな不安を抱えています。その相談に乗ることが、地域のかかりつけ医の役割です。どうやってがんを抱えながら生きるのか、一つの考え方を示すことができます。

 治療の手だてがなくなった末期の状態でも、「まだ何かできるのではないか」と思われるご家族も少なくありません。私は正確な病状を理解し、受け入れることが大事だと思います。ただ、大病院では1人に多くの時間を割けません。もし疑問がある場合、専門知識を持ったかかりつけ医に相談してみてください。例えば、末期がんの場合、大病院にずっと入院して最期を迎えればいいのでしょうか。より良い最期を迎えるために、家に戻るという選択肢もあります。訪問看護ステーションやケアマネジャーと連携をとり、地域全体で患者を支える--かかりつけ医は、そうした全体の交通整理ができると思います。

 もちろん、がん治療は早期発見、早期手術が一番です。かかりつけ医がそれを見極めることも大切です。もし自分にとって納得できないことがあれば、率直に相談しましょう。納得のいく説明や別の病院を紹介することもできます。私は死を迎えるその瞬間まで、自分らしく生きることが大事だと思います。信頼できるかかりつけ医に気軽に相談しましょう。【石戸諭】

  ◇    ◇

 昨年10月開業。呼吸器専門医、日本肺癌学会評議員。「地域でがんと向き合う方法を考えたい。一人一人の患者を困らせないことが大事です」。北区上中野1の16の17 電話086・246・2323。

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