緩和ケア(中)

緩和ケア(中)

治療初期から実施の流れ
 日本では現在、生涯のうちで2人に1人は、がんに罹患しています。年間の全死亡者数約110万人のうち、約3分の1ががんにより命を落としており、死亡原因の第1位です。

  本来どんな病気の患者でも緩和ケアが必要ですが、がん患者は数も多く、苦痛を中心としたつらい症状の発生頻度が高いため、緩和ケアでは中心的な病気と考えられています。そして、2006年、がん対策基本法が成立しました。重点的に取り組むべき課題の一つとして、治療初期段階からの緩和ケア実施が挙げられました。

  現在、緩和ケアを受けているのは主に入院中の患者です。ホスピス・緩和ケア病棟への入院と、緩和ケアチームによる診療という二つの方法があります。前者は定められた病院にあります。石川県では、済生会金沢病院と小松市民病院です。

  後者はがん診療拠点病院の指定を受けている病院または、緩和ケアを積極的に取り入れている病院にあります。がん診療拠点病院は、金沢大学附属病院、金沢医療センター、石川県立中央病院、金沢医科大学病院、小松市民病院の5病院となっています。

  今後は外来診療でも対応が進んでいくと考えられます。ホスピス・緩和ケア病棟に入院できるのはおおむね、がんの進行に伴う身体のつらい症状や精神的な苦痛があり、完治する治療法がないか、治療を希望しない患者が対象です。

  一方、緩和ケアチームは、入院療養中に生じる、主治医のみでは対応困難な問題をサポートします。メンバーは厚生労働省で定められており、身体を担当する医師と精神症状を担当する医師、緩和ケア専門看護師の計3人です。その他、薬剤師、ソーシャルワーカー、理学療法士(リハビリ)、栄養士らが参加している施設もあります。

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