がん放射線治療 質にばらつき

がん放射線治療 質にばらつき

手術や抗がん剤と並んで、がん治療の柱となっている放射線治療について、厚生労働省の研究班が全国61の病院を調べたところ、がんを専門としない病院で治療を受けた患者のおよそ半数が、重い副作用が出かねない方法で治療を受けていたり、放射線の量が足りずに再発の危険にさらされていたりするなど、治療の質に大きなばらつきのあることがわかりました。

この調査を行ったのは、京都大学の光森通英准教授の研究班で、平成15年からの3年間に、全国61の病院で放射線治療を受けたがん患者2800人余りを対象に、治療が適切だったかどうかを調べました。その結果、大学病院など専門の医療機関では、子宮けいがんの患者の9割が、大腸やぼうこうを傷つけないよう、体の中から放射線を当てる方法で治療を受けていましたが、がんを専門としない病院では、患者の半数にしかこの方法が採られておらず、大腸からの出血がひどくなったり、尿が出なくなったりするなどの副作用の危険にさらされていたということです。また、前立腺がんの治療では、がんを専門としない病院で治療を受けた患者の6割が、がんを殺すのに必要な放射線よりも少ない量で治療を受け、がんの再発を防げていないおそれのあることがわかりました。光森准教授は「高度な医療機器の整備が進む一方で、病院によっては、治療のレベルが十分でない実態がある。専門の医師や放射線技師の養成を進めるとともに、現場の医師が最新の治療法を学ぶことが必要だ」と話しています。

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