がんの悩みいやす場に 大垣市民病院「なごみ庵」

がんの悩みいやす場に 大垣市民病院「なごみ庵」

 地域のがん診療連携拠点病院である大垣市民病院に、がん患者や家族らのサロン「なごみ庵」が開設されている。昨年6月のスタートから徐々に会員が増加。サロンは悩みを語って学び合い、息抜きのイベントを楽しむ場として、患者や家族らを支えている。

 サロンは同院が場所を提供し、医師や看護師らの緩和ケアチームなどが支援。自宅で生活しながら通院でがん治療を受ける「通院治療センター」の待合室を活用し、週1回開いている。がん関連の書籍やDVD、パソコン、ソファなどを備え、気軽に情報収集できるほか、専門家を招いた勉強会や、俳句、フラワーアレンジメントなど趣味の講座も企画している。

 「がんになったのは仕方ないけど、心だけはおかされたくない。最後まで自分らしく生きていたい」。そう話すのは、会員第1号の世話人代表山内惠津子さん(57)。

 山内さんは2年前にがんと診断された。手術が成功し、半年もしないうちに再発。ショックで落ち込み、がん関連の講演会に行ったり、インターネットで調べたりもしたが、家族にも悩みを相談することができなかった。

 そんな時サロンを知り、毎週欠かさず通うようになった。抗がん剤治療はつらく、家で休んでいても気分が沈むが、サロンの日はベッドから起き上がり、化粧をして出かける。

 山内さんは「看護師さんや先輩患者もいるので、治療の終了を言い渡された後の療養についても聞ける。不安をすべてはき出すだけでもずいぶん楽になれる。一歩踏み出して、来てみてほしい」と呼びかける。

 父親をがんで亡くしたのを機にサロンに通う男性は「家族だからこそ、きつく言ってしまったり、逆に言えなかったり。告知や接し方に悩みはつきない。第三者同士が支え合える場所はありがたい」と話している。

 サロンは毎週月曜(祝祭日を除く)午後3時~4時半まで。問い合わせは

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