前立腺がんを克服、80歳ボクサーの挑戦

前立腺がんを克服、80歳ボクサーの挑戦

エアボクシング王者目指す
 前立腺がんを克服して喜寿でボクシングを始めた、さいたま市大宮区の森田正雄さん(80)が、東日本ボクシング協会認定の「エアボクシング」のC級ライセンスを取得した。7日に行われる「エアボクシング第1回大会」に最高齢選手として出場し、チャンピオンを目指す。

 長年、建築設計に携わってきた森田さんは、仕事を辞めてしばらくたった6年前、前立腺がんが見つかり、摘出手術を受けた。

 2年ほど入退院を繰り返し、リハビリを兼ねて3年前から散歩を始めたが、どこか物足りなさを感じた。「死ぬまでに一度やりたい」と昔からあこがれていたボクシングへの挑戦を決め、2007年2月、埼玉県鴻巣市の「18鴻巣ボクシングジム」の門をたたいた。

 週に3日、シャドー、サンドバッグ、ミット打ちなどを続けた。周囲に勧められてエアボクシングを始めてみると面白く、練習量は毎日3~4時間に。身長1メートル68の森田さん。筋力トレーニングも行い、ジムに通う前の体重は78キロだったが、体を絞ったいまは65キロ。半年に1度のがん検査でも、異状は見つかっていない。

 森田さんは昨年11月、協会主催の検定試験に初挑戦し、今年2月にC級ライセンスの取得通知が届いた。取得者約150人の中でも最高齢だ。

 妻の幸枝さん(73)は「とても生き生きしている。がんで苦しんでいたことが信じられない」と目を細める。「おじいちゃんがやって来て、びっくりした。まさかここまでやるとは」と、ジムマネジャーの松村功さん(39)は舌を巻く。

 7日に東京都大田区で行われる大会には、7歳から80歳までの116人が年齢層別に分かれ、トーナメント方式で対戦シャドーを競う。50歳以上の部には15人が出場予定で、森田さんは「絶対にチャンピオンになる」と闘志満々だ。

 エアボクシング 東日本ボクシング協会の大橋秀行会長が考案。1人でシャドーボクシングをする自由演目と、2ラウンド(各1分30秒)の対戦シャドーで、スピードやスタミナ、攻防技術などを評価する。C級ライセンス認定は現在、約150人。今後、「大会で5勝以上」などの進級条件を設け、A級やB級ライセンスも設定する計画。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


2週間の石綿作業で中皮腫発症 死亡の男性、労災認定 »
« 小野ヤスシ、がんだった…1月右腎臓全摘出