「がん」支え合おう/患者交流の場、広がる

「がん」支え合おう/患者交流の場、広がる

2010年03月08日

■病院が「サロン」/県も開催後後押し

 一人で悩まないで――。がん患者やその家族にとって、同じ悩みを持つ人との触れ合いや情報交換は、時にがんを克服する勇気さえ与えてくれる。そんな「交流の場」を作る試みが、県内で広がっている。(上田真美)

 「もっと、早くに開いて欲しかった」

 岡山大学病院が1月15日、初めて「がんサロン」を開いたところ、患者からそんな声が寄せられ、好評だった。

 告知は、院内での張り紙くらい。それでも患者約10人が集まり、午後2時から2時間、がん患者としての経験、つらかったことや、対処の仕方などを語り合った。

 患者支援に携わる腫瘍(しゅ・よう)センター長の田端雅弘准教授によると、今後も月1回ペースでの開催を予定しているといい、「患者同士が話を交わすことで、療養の力にしてもらいたい。医者の側も、患者さんの側からみた医療の問題点や、困っていることを教えて頂いた」と話している。

 県内に七つあるがん診療連携拠点病院のうち、岡山済生会総合病院(岡山市)が、すでに09年9月から「がんサロン」を開いており、他にも検討している病院があるという。

 県健康対策課は2010年度、220万円の予算を計上して、「がん患者及び家族の生活の質維持向上支援事業」を始める予定だ。患者会などによる交流会のために、会場費やPR費を支援する仕組み。つらい治療のため、精神的、肉体的に余裕のない患者の参加を促したいといい、「経験者同士、同じ目線で相談に乗ってもらい、出て来られない患者さんでも、参加できるような場を後押ししたい」と話している。

 岡大病院のがんサロンは、今月は25日開催の予定。問い合わせは、同病院総合患者支援センター(086・235・7744)。

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