舌がん乗り越え13曲、87歳声楽家…三重

舌がん乗り越え13曲、87歳声楽家…三重

舌がんを乗り越えた三重県伊賀市上野農人町の声楽家、前川圓(えん)さん(87)が16日、同市四十九町の県伊賀庁舎ロビーで、復帰後初のコンサートを開いた。

 手術で舌の4分の3を切除したとは思えない美声で「からたちの花」などを歌い上げた。前川さんは「緊張したけれど楽しかった。90歳のコンサートをめざして歌い続けたい」と語った。

 前川さんは昨年1月、愛知県がんセンター(名古屋市)で約8時間半の手術を受け、リハビリを経て声を取り戻した。

 県伊賀県民センターが月1回開くロビーコンサートでは過去最高の約300人が集まり、吹き抜けの3階廊下までいっぱいになった。

 青いドレス姿で庁舎ロビーに登場した前川さんは、津市在住のピアニスト足立恭さん(55)の演奏に合わせ、9曲を独唱。市立桃青中学時代の教え子で、名張市桔梗が丘3番町のテノール歌手波多野均さん(61)が飛び入りし、「峠の我が家」など2曲をデュエットした。最後は、観客とともに「早春賦」「おぼろ月夜」の2曲を熱唱した。

 前川さんは「死ぬかも、声が出なくなるかも、という“どん底”を体験し、今は生きて歌える幸せを実感しています」と話し、「人生、一寸先は光。その日その日を輝いて生きていきたい。みなさんも健康第一で過ごして下さい」と呼びかけた。

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