高齢男性でのインスリン様成長因子高値は癌(がん)死のリスク増大に関連

高齢男性でのインスリン様成長因子高値は癌(がん)死のリスク増大に関連

高齢男性では、高レベルのインスリン様成長因子(IGF-1)と呼ばれるホルモンが癌(がん)死のリスク増大に関連していることが、新しい研究によって示された。

IGF-1はインスリンと似た構造を有し、成長ホルモンによって調節される。成長ホルモンやIGF-1値は男女とも加齢に伴って低下し、この低下が高齢に関連する健康障害と関連していると考えられている。高齢男性における癌関連死のリスク増大とIGF-1高値との関連を示した人口集団ベースの研究は今回が初めて。

研究者の1人である米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)のGail Laughlin氏は「今回の研究デザインは、IGF-1高値が癌死亡を引き起こすことを明確に示すものではないが、アンチエイジングの方法としてIGF-1を増加させる治療法の利用に関するさらなる研究や再検討を促すものである」という。

医学誌「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism(臨床内分泌学・代謝)」3月号に掲載された今回の研究は、1988~1991年にIGF-1値を測定した50歳以上の男性633人が対象。18年間の追跡調査期間中、試験開始時にIGF-1値が100ng/mlを超えていた男性の癌死亡の可能性は、同値が低かった男性のほぼ2倍であった。

研究者らは「この研究で、IGF-1値が高い高齢男性における癌死亡リスクの増大は年齢や体格、ライフスタイル、癌既往歴の差では説明がつかなかった。今回の結果が他の集団でも確認されれば、血清IGF-1が診断テストのバイオマーカー(生物学的指標)として重要である可能性を示唆している」と述べている。

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