陽子線がん治療センター公開 世界初の照射システム導入

陽子線がん治療センター公開 世界初の照射システム導入

福井市四ツ井の県立病院内に2011年3月に開設する「陽子線がん治療センター」(仮称)がほぼ完成し、報道陣に24日、公開された。がん病巣の位置や形に合わせ、陽子線を集中的に照射できる最先端の治療装置を備えている。センターは3階建てで、延べ床面積5900平方メートル。県が94億円をかけて整備した。5月から各装置の試験、調整を進め、12月には患者の予約を受け付ける予定だ。

 最大の特徴は、陽子線がん治療施設では世界初の導入となる「積層原体照射システム」。病巣の形や、呼吸などによる患者の体の動きに応じて、陽子線を照射する強さや深さを細かく調整する。病巣周辺の細胞への放射線量を抑えられるため、従来の照射器より副作用が少ないという。

 公開に先立ち、センター長に就任予定の山本和高・若狭湾エネルギー研究センター粒子線医療研究室長が会見し、「抗がん剤の使用や外科的な手術とも組み合わせ、各患者に最も適した治療法を考えられる」と、総合病院内に施設ができる意義を強調。「現在は対象になっていない食道がんや乳がんなども積極的に治療していく」と意欲を語った。

 県は4月3、4、17、18日の4日間、施設を一般公開する。問い合わせは、陽子線がん治療施設建設準備室=電0776(20)0644=へ。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


「がんと一緒に働こう!」 東京・恵比寿で開催 »
« 名古屋もがん闘病大宮塚本支援の寄付