5年生存率は56.9%/香川県内のがん患者

5年生存率は56.9%/香川県内のがん患者

がんと診断された後、患者が5年以上生存している割合を示す香川県内の「5年生存率」が56・9%となったことが、県の調査で明らかになった。がん検診などで判明した場合の生存率は8割以上だったのに対し、自覚症状が出た後に判明した場合は5割前後に激減しているのが特徴。県健康福祉総務課は「早期発見による治療の重要性があらためて裏付けられた」とし、市町などが実施する各種のがん検診の受診を呼びかけている。

 県が医療機関に協力を要請し、1999年から始めた「県地域がん登録事業」で収集したデータをまとめ、初めて公表した。対象は、99年から2003年に罹患(りかん)し、登録された8187人。

 がん判明の経緯を示す来院動機別に生存率をみると、最も高いのは「がん検診」で82・7%、次いで「健康診断・人間ドック」が81・5%。一方、「自覚症状による受診」は53・8%、何らかの症状が出て、かかりつけ医に精密検査などを勧められて判明する「他院からの紹介」が48・1%など。

 がんの部位別生存率は、大腸64・0%、胃57・4%、肺31・0%。特に肺がんは、早期発見した場合でも50%台にとどまり、自覚症状後に判明した場合は10~20%台と極端に低くなった。胃と大腸は、早期発見で8割以上、自覚症状で5割前後だった。

 ただ、市町が実施する各種のがん検診受診率は低調に推移しているのが現状。08年度は胃がん10・8%、大腸がん25・9%、肺がん29・2%など。特徴として、40、50代の受診率は60歳以上に比べて低く、男性の受診率が女性を大きく下回っている。

 県は、がん対策推進計画で、12年度末のがん検診受診率を50%以上に引き上げる目標を掲げ、取り組みを進めている。同課は「がん発覚を恐れず、早期発見の重要性を認識してほしい」と訴え、「今後はがん登録事業を推進し、県独自のがん対策に生かしていきたい」としている。

 県内では、年間推計で6千~9千人ががんに罹患しているという。

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